情、恋愛、進路、受験、家族、部活、ライバルetc..
色々な感情が渦巻く高校時代が走馬灯のように
自分の中に駆け巡る作品でした。
大人になってしまうとどうしても、
「あきらめ」とか「こうれはこういうものだ」
というような概念が生まれてしまい、
ややこしいものから目をそむけよう
とする癖がついてしまいます。
(私だけ? どんなことないですよね^^;)
「包帯クラブ」はそんな葛藤見事に描いていたと思います。
苦しいこと、いやなこと、
関わりたくないことから目をそらさずに
真正面に見つめていく。
これって大切なんですよね。
若いころにそう教えられていたはずなのに
不都合なことから目を背けるようになったのは
いったいいつからだろう?
そんな思いにとらわれました。
実世界は毎日暗いニュースばかりです。
児童虐待、育児放棄、家庭内暴力、無理心中・・
毎日ニュースで報道されています。
もうこのレベルでは目立つものでもありません。
でもその裏側には何があるのか?
事件の引き金となった痛みを分かってあげることが出来るのか?
その象徴的なシーンがテンポとリスキの
話し合いのシーンだったと思います。
あれは人の痛みの分かる人間と、
分からない人間を最も揶揄した
印象的なシーンだったと思うんです。
アオイことを言うようですが、
「人の痛みを知ることの大切さ」
「痛みに向き合う強さ」
「包帯クラブ」はそんなことを改めて
教えてくれたような気がします。

「包帯クラブ」
是非友達と一緒に見に行って欲しいです。
余談ですが。
「包帯クラブ」で使われた包帯の総使用量。
どのくらいだと思います?
2000本!
言い換えると
1万8000メートル!
18km。
ハーフマラソンくらいですね。
こりゃスゴイ^^;